欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

2023年2月11日 雪の東京競馬場と、みんながんばった開催の様子

こんにちは、欅並子です。

 

2月11日(土・祝)は前日に降った雪が積もっており、それを取り除いてからの開催になりました。

ちょうどその日のわたしは朝からひとつ用事を済ませてから競馬場に行くというスケジュールで動いていて、その移動中に東京競馬場の発走時刻が遅れるというニュースを知りました。

 

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11日の東京競馬場は10日の降雪の影響で、関係者が早朝から除雪作業に追われた。

JRA広報によると、午前5時の時点で芝コース全体に約4センチの積雪があり、午前6時から約460人が作業にあたった。この日は1~5Rの発走時刻を遅らせる措置が取られたものの、無事に開催を終えた。

 

わたしが東京競馬場に到着したのは10時半頃。

第1駐車場に車を停めて東門へ向かって歩き始めたら、いわゆる「動きやすい服装」に長靴を履いた人がたくさん歩いてきてすれ違いました。

食料品と飲み物が入ったレジ袋を手に提げて、「一仕事終えたぞ!」って感じでみなさん笑顔でなんだか楽しそうにしています。

東京競馬の1Rの発走は、10時55分。

後から考えてみると、彼らは、この除雪作業に参加していた人たちだったのではないかと思います。

上記の記事の写真を見てみると、夜明けの段階で芝コースが完全に雪に覆われていたことがわかります。

で、あの広い東京競馬場の芝コース全体を人力で除雪したんですよね。だって、重機を入れて芝を傷めるわけにもいきませんもんね。

あの日、競馬が無事開催され、わたしたちが楽しい1日を過ごせたのは、あの人たちのお陰ですね。本当に、ありがいことです。

 

 

東門前の広場も雪が残っていますが、お客さんが歩くところはしっかり雪が除けてありました。

 

 

乗馬センターのお馬さん。馬は寒いところの生き物だから、雪積もってても平気なのかな。いつも通りのすまし顔です。

 

 

パドック。除けた雪がところどころに積み上げられています。

子どもたちがよろこんで、雪を触ったり上に乗ったりしていました。パドックのこっち側、あまり日が当たらないので、翌日12日に行ってもまだ雪は解けていませんでした。

 

コース側に出てみると、こんな感じ。

 

 

ちょっと遠いけどわかるかな。

ゴール板のうしろ、もともと「TOKYO RACE COURSE」のレリーフがあるんですが、そこにも雪が積もっていたので、文字が見えるように雪を除けてあるんですね。

雪で書いた文字みたいで素敵。

 

芝は重、ダートは不良。芝の状態は見た目ではよくわかりませんが、ダートの不良はよくわかりますね。水が浮いてベシャベシャでした。

 

次に、レースの進行について。

 

 

1Rの発走時間が本来10時10分のところ、10時55分開始となりました。

それでも、メインレースに向け、午後のスケジュールは平常通りに戻したい。

というわけで、通常、30分おきに進められる1~4Rと、昼休憩として本来50分あけて実施される4~5R、5~6Rも本来35分間隔を取るところ、すべて25分間隔に縮めてレースが行われました。

そうして、6Rを当初の予定通り13時05分発走にもっていくことで、それ以降12Rまでの進行を全て平常通りに戻すことができたというわけです。

ただ、25分間隔の競馬ってめちゃくちゃ慌ただしくて、パドックなんてくるくる~って回ったらあっという間に「とま~れ~」です。

競馬場にいた人間にはわかりませんが、グリーンチャンネルの中継なんか、他場との兼ね合いもあってなかなかの地獄だったんではないでしょうか。

 

個人的には、元々用事があって途中からしか競馬できないと思っていたのに、まるでわたしの到着を待つかのようにして競馬が始まったのはちょっとミラクルを感じました。

まあ、あんまりにもパドックが終わるのが早すぎてついて行けず、午前中のレースは半分以上見送ったんですが。

UMAJO行って、6Rが終わるまで待ってました。

 

まあ、そんなこんなで、とてもイレギュラーな開催となった2月11日の東京競馬でした。

この日は前日の降雪がうそのようにとても穏やかで温かい陽気となり、すてきな競馬日和となりました。

競馬開催に尽力してくださったみなさん、楽しい1日をありがとうございました。