欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

根岸ステークス2023 レモンポップからいっていい?

こんにちは、欅並子です。

 

週末が近づき、どんなレースが気になってくる今日この頃です。

西は引き続き小倉と中京での開催ですが、東は先週で中山開催が終わり、今週からは東京競馬場での開催になります。

今週末は重賞競走が2つ予定されています。

今日はまず、東京競馬場で開催される根岸ステークスについて予習していきたいと思います。

 

根岸ステークスは、1987年に創設されたレースです。創設当初は11月に開催されていたレースですが、2001年にダート重賞路線の整備が行われる中で、フェブラリーステークスの前哨戦とするべく、現在の1月末(または2月初旬)に移されました。

開設当初はダート1,400メートルで、その後1,200メートルに短縮されたりもしましたが、2001年からはまた1,400メートルに戻っています。

2014年からは、1着馬にフェブラリーステークスへの優先出走権が与えられるようになりました。

先週の東海ステークスから2週連続でダート重賞の開催ということで、G1フェブラリーステークスに向けて少しずつ気分が盛り上がるように番組が作られているのを感じますね。

競走名の「根岸」は、横浜市中区にある地名で、江戸時代末期に日本初の近代競馬場として設置された「根岸競馬場(横浜競馬場)」に由来します。

根岸競馬場では1942年まで競馬が行われていました。跡地は跡地は根岸森林公園・根岸競馬記念公苑として整備されています。

わたしもかなり昔、根岸森林公園に遊びに行ったことがありますが、現在は「森林公園」の名にふさわしく木が鬱蒼と生い茂る公園になっています。当時のメインスタンドの一部(一等馬見所)の建物が残されていたり、馬の博物館があったりはしますが、全体としてはほとんど競馬場の面影を残していないと感じたことを覚えています。

特別戦のレース名には近隣の地名を冠したものが多く、東京競馬場では東京都内の他に、お隣の神奈川県の地名がついたレースも結構ありますね。でも、重賞となると結構珍しいかもしれません。

どっちかというと、昔競馬場があった土地の名前シリーズで、目黒記念とか関屋記念の仲間といった方がいいかもしれません。

では、根岸ステークスの注目馬について確認していきましょう。

 

根岸S(G3) オッズ | 2023年1月29日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

予想オッズの情報はこちらのサイトを参考にしています。

 

レモンポップ

予想オッズ単勝1.7倍、1番人気です。

ゴリゴリのダート馬さんですねえ。デビュー戦からずっとダートの短距離で使い続け、9戦6勝・2着3回と、一度も連を外したことがありません。

昨年、2勝クラスからオープンまで4連勝した後、武蔵野ステークス(G3)では単勝1倍台の1番人気に推されましたが、その時は2着でした。

4連勝の内訳は、全て東京のダート1,400メートルのレース。そして、2着に敗れた武蔵野ステークスはダート1,600メートル。

今回の根岸ステークスは東京のダート1,400メートルのレースなので、得意コースに戻れば力を出せると期待されての1番人気ですね。

敗れたとはいえ重賞初挑戦で2着は「好走」ですよね。今度こそ、重賞を獲りに来ると見て良いと思います。

レモンポップちゃん、と、つい「ちゃん付け」してしまいたくなるかわいい名前ですが500キロ超えの結構ゴツいお馬さんですね。

 

ギルデットミラー

予想オッズ単勝3.7倍、2番人気です。

武蔵野ステークスでレモンポップちゃんがほぼ勝ちかけたところを、外から鋭く差しきったのがこの馬、ギルデットミラーです。わたしは切れ味鋭い牝馬が好きなので、気持ち的にはこちらを応援したい感じもします。

昨年の春までは芝のマイルあたりのレースでがんばっていましたが、夏からダートに転向。転向緒戦でいきなりオープンを勝ちました。

武蔵野ステークスで重賞を勝つ前に2着を1回挟んでいますが、ダート転向後の活躍が目覚ましいですね。

今回の、ダート1,400メートルという距離はなにげに初めてですね。芝の1,400はいくらでも走ったことがあって重賞2着までしているのですが、ダートと芝で距離適性が違ったりもするのかな。

 

ホウオウアマゾン

予想オッズ単勝50.4倍、8番人気です。

今週の芝→ダート転向緒戦組。

先週はアイアンバローズさんで痛い目にあいましたが、懲りずに今回も注目だけはします。

アイアンバローズは、芝のステイヤーからいきなりダート1,800への出走だったので、今考えると「いくらなんでも」感がありますが、今回のホウオウアマゾンは、芝のマイル路線からの転向なのでまだマイルドな気がします。

ダートに変わっていきなり走るというのは最近の流行りなので、一応気を付けておくに越したことはないですよね。

ただ、ホウオウアマゾンはこれまで走った東京競馬場での成績が特に悪いことが気になります。東京に来たときはかならず舞台がG1や重賞だったので相手も強かったと言えると思うのですが。

 

ちょっとは穴馬の名前を挙げてみたくて探してみましたが、なかなか難しいですね。

先週の東海ステークスの結果から考えても、なんとなく今のダート戦線は固い傾向なのかなっていう気はします。

とりあえず、あとはパドック見て考えます。