欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

アメリカジョッキークラブカップ2023 「略してAJCC」の展望をします

こんにちは、欅並子です。

 

今週は日曜日にG2が2つ予定されていますね。

さすがG2ということで、出走メンバーも豪華で楽しみなのですが、わたしは所用が入っており、今週は土日ともリアルタイムで競馬を見ることができません。

当ブログでは、毎週行われる重賞競走について、パドックで馬を見てから印を付けて「パドック予想」としてアップすることにしているのですが、今週はできませんので代わりに前日までの情報で印を付けて予想記事をアップしたいと思っています。

ということは、今週はいつも以上に展望を頑張らなきゃですね。

 

まずは、1月22日(日)に中山競馬場で行われる「アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)」について予習していきましょう。

 

アメリカジョッキークラブカップは、名前が長いのであまりフルネームで呼ばれることはないですね。「エー・ジェー・シー・シー」と頭文字を取って呼ばれることがほとんどです。

このAJCC、もとは「新年を飾る競走」として創設されたレースです。第1回は、中山競馬場で1961年1月5日に開催されました。

ですが、その当時1月中旬に開催されていた金杯(現・中山金杯)に「新年を飾る」ポジションを明け渡し、創設の翌年である1962年からは、元々金杯が開催されていた1月中旬へとお引っ越しをし、そのまま定着しました。

創設当初は現在と同じ中山競馬場で開催されるレースでしたが、1970年代には東京競馬場で開催されていたこともありました。1980年代からはまた中山競馬場に戻り、距離もいろいろ変遷がありながら、中山競馬場の芝2,200メートルという今の形に落ち着いたということです。

創設当時は賞金が高額だったため、このレースよりも賞金が高いのは有馬記念、日本ダービー、天皇賞(春・秋)、菊花賞のみという時期もあったとか。

今は、もっと賞金の高いG2も増えていて、G2としてはだいたい真ん中ぐらいってところでしょうか。

 

そんなAJCC、負担重量は別定です。

先週は、日経新春杯や愛知杯でハンデ戦の予想の難しさを身をもって体感したので、なんとなくホッとしますね。

では、今年の注目馬を確認していきましょう。

アメリカジョッキーC(G2) オッズ | 2023年1月22日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

予想オッズなどはこちらのサイトを参考にしています。

 

ガイアフォース

予想オッズ単勝1.6倍、1番人気です。

ダントツの1番人気になることが予想されています。

わたしも間違いなく、この馬を中心に予想を組み立てることになると思います。

先週の日経新春杯こそ6歳馬のワンツーとなりましたが、年明けから4歳世代の活躍は目立ちます。昨年の菊花賞こそ残念な成績に終わりましたが、昨年のクラシック戦線をあのメンバーの中で戦ってきた馬ですから、力があることは間違いがないと思います。

菊花賞の敗因はおもに、距離が長かったことだと言われているようです。

その点、今回は芝2,200メートル。中山競馬場では同じ距離のセントライト記念での勝利があって、この舞台でなら力が出せることがが既に実証されています。

鞍上は、これまで新馬からずっと騎乗してきた松山弘平騎手からC.ルメール騎手に乗り替わりです。気になる点といえばそのぐらいかな。

ルメール騎手、今年に入ってから重賞には3回乗って人気馬も任されていますが、ちょっと結果が良くありません。

(まあ、そうはいっても松山弘平騎手だって今年重賞4回乗って未勝利ですからアレですけどねー)

 

エピファニー

予想オッズ単勝4.4倍、2番人気です。

現在4連勝中ということで人気を集めていますね。確かに、勢いという意味で一番目立つ1頭ですね。

ただ、わたしはエピファニーはちょっとちがうのではないかと現時点では思っています。一番大きい理由は距離の問題ですね。

新馬からこれまで6戦しか走っていないこの馬ですが、これまで走ったレースが全て芝1,800メートルです。

わたしがいつも参考にしているJRA公式サイトのデータ分析でもこう書かれています。

 

過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭は、芝2000メートル以上のJRA重賞で3着以内に入った経験がある馬だった。この経験がなかった馬は優勝例がなく、3着内率も7.7%にとどまっている。

 

芝2,000メートルのレースの経験もなければ、重賞自体初挑戦ということではちょっと難しいのではないでしょうか。

まあ、データに「絶対」はないのですが、この条件でこんなに人気になってしまっては馬券的にもあまり面白くないのではないかと思います。

 

エヒト

予想オッズ単勝17.1倍、6番人気です。

昨年の七夕賞で、5歳にして重賞初勝利を決めたエヒトです。

昨年12月のチャレンジカップでは8番人気ながら3着。当ブログのパドック予想でこの馬を指名して3着まで来ましたので、自分的に「相性が良い馬」だと思っています。

昨年もAJCCに出走していて、その時は9着でした。エヒトにとっては中山競馬場でのレース経験が、この昨年のAJCCただ1回だけということが多少不安なポイントではありますね。

過去の戦績を見ていると、若干出遅れ癖がありそうな感じですが、ここ3走はちゃんと出ているようです。年を重ねてその辺り克服できてきたのかもしれません。

 

ユーバーレーベン

予想オッズ単勝8.0倍、3番人気です。

なんだか、競馬ニュースでこのところやたら目につくのがユーバーレーベンの記事なんですが、そのおかげか3番人気まで来ました。

わたしはジャパンカップでこの馬に夢を乗せて痛い目に遭いましたので、ちょっと不安です。

この馬も、中山競馬場でのレース経験は3歳の時のフラワーカップ(芝1,800メートル)で3着した1回だけですね。

JRA公式サイトのデータ分析の中で、

 

中山のG1で好走していた馬の産駒に注目

 

と言及されている点がこの馬に当てはまるというのが一応の注目ポイントです。

ユーバーレーベンの父・ゴールドシップは、皐月賞と有馬記念で中山のG1を2勝しています。(2回目に出走した有馬記念でも3着)

ほかにそういう種牡馬いるかなーと思ったら、まあ、ディープインパクトとか、オルフェーブルとか。あ、キタサンブラックもそうですね。ルーラーシップも有馬3着があるから「好走」には入れていいのかな。という具合で、けっこういます(笑)

ジャパンカップの展望の時に見たYouTube動画で、安藤勝己元騎手がユーバーレーベンについて「牝馬は一度調子を崩すとなかなか戻すのが難しいからねえ」みたいに言っていたのが印象に残っていて、ジャパンカップの時はわたし、それでもユーバーレーベンを買ってしまったんですが、やっぱり結果が思わしくなくて、解説者の言うことは聞くもんだなーと反省した次第です。

 

というわけで、注目馬4頭挙げましたがどちらかというと「不安」という話をすることが多くなりました。

本命はとりあえずガイアフォースでいいと思うのですが、ヒモをどうしようか…。

とっても迷います。