欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

YouTube・BS11競馬チャンネルの「私コレで競馬にハマりました」って動画が面白いです

こんにちは、欅並子です。

 

BSイレブンのYouTubeチャンネルの中にある「私コレで競馬にハマりました」という動画のシリーズをご存知でしょうか。

 

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内容は、BSイレブン競馬中継をはじめ各種媒体でお名前を見かける競馬マスコミ関係のみなさんに「どうして競馬の世界に入ったか」「どんな気持ちで競馬を追い続けているのか」を聞くインタビュー動画です。

元々BSイレブン競馬中継の番組内の1コーナーとして放映されたものを、YouTubeで公開しているようですね。

不定期ですが、1~2ヶ月に1回ぐらいのペースで一人ずつ増えていて、現在は14名分のお話を聞くことができます。

現時点での最新話は11月27日放送分ですが、ひょっとしたらこれからもまだ新しい方のお話が増えていくのかもしれません。

 

これらの動画を先日から何日かに分けて全部見たんですが、とても面白かったです。

登場する全ての人にそれぞれ競馬と出会ったきっかけもハマった理由も、生涯の仕事として関わり続けることになった経緯も、ひとつひとつ違ってとても興味深く視聴しました。

競馬って、野球やサッカーのようにメジャーなスポーツでもないので「いつの間にか見てた」で入ってこられる世界ではないですよね。

だからこそ、どうやって競馬に出会ったのか?と聞くと大抵は、出会った時期やきっかけが明確に返ってくるのが面白いなと思います。

まだまだいろんな方の「私コレで競馬にハマりました」が聞きたいなーと思います。新作を楽しみにしています。

 

現状、競馬界自体が男性中心の社会ですので、競馬メディアの関係者も男性が圧倒的に多いのか、この動画シリーズに登場する14名の方も男性ばかりですが、できればわたしは、自分と同じ女性の方の「私コレで~」が聞いてみたいなと思います。

競馬関係の書籍を手に取ってみると、案外著者が女性のものも多く存在しているように感じます。最近では女性騎手のことがよく話題になりますが、それだけでなく、馬の近くで働く人の姿の中に、多くの女性を見かけるようになりました。

そういう方たちは、一体どうやって競馬と出会い、それを生涯の仕事としようとしたのか。

きっと男性とはまた違うハードルがあったのではないかと想像します。そんな話も聞いてみたいなあ、と思います。

 

わたしの「私コレで競馬にハマりました」

わたしが競馬をを知ったきっかけは、スーパーファミコンで発売された「Winning Post2」というゲームに出会ったことでした。

当時大学生だったわたしは、春休みでヒマな時に近所のゲームショップの店頭でこのゲームソフトを見かけて、「なんかコツコツ長く遊べそう」という理由だけで手に取ったのがきっかけでした。

当時のゲームって今から考えてもとても高価だったので、遊んでスグ飽きちゃうようなのは困るんです。難解で理解するのに時間が掛かるものの方がコスパが良いと思ったわけです。

果たして、「Winning Post2」は期待の遙か上を行くコスパを発揮してくれました。

 

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オープニングのムービーを見てすぐに、ああ、わたしは競馬にハマるだろうなって思いました。

今、久しぶりに見ましたがやっぱりいいですね。

 

家族にも友達にも競馬が好きな人はいませんでした。

その中で、まずはゲームに収録されている情報だけで競馬の知識を収集し、それに飽き足らなくなると本を買いあさって読み、それでも足りなくなると、当時まだまだ黎明期だったネットの世界に漕ぎ出しました。

競馬の情報を収集したくて、競馬の話ができる仲間が欲しくて、そのためにバイト代を貯めてパソコンを買い、パソコンの使い方を勉強してネットへの接続の方法を探ってと、競馬以外の事もついでにいっぱい勉強しました。

今から振り返ってみると、当時どちらかというと引っ込み思案な方で交友関係も狭く、趣味やこだわりもあまりなくて全体的にバイタリティに欠けた青春時代を過ごしていたわたしは、もし競馬と出会っていなかったら狭い世界に閉じこもったままだったかもしれないなと思います。

競馬に出会って、ネットに出会って、新しい人間関係を作ることもできました。

競馬は、閉じこもりがちだった自分の殻をこじ開けるきっかけだったかもしれないと思うと、少し不思議な感じがします。

まあ、そんな大事な競馬という存在も、ほんの4~5年濃い時間を過ごしただけで、ライフステージの変化(おもに結婚・出産・育児)によりスッパリ切り離してしまうことになり、ついつい20年以上も封印してしまうことになるのだから、人生ってわからんなーと思うのですが。

ここへきて子育て終了という新たなライフステージの変化の時期を迎えて、改めて「わたしは本当は何が好きだったかな、何が出来るかな」って考えたときに、また心に浮かんだのは競馬でした。

今はまたほぼ初心者のように、競馬の楽しさを再発見している日々です。その中で、これからは競馬を「伝える」ということも、ブログを通じて続けていけたらなあと思っているところです。

 

このように、仕事として競馬に関わっている人じゃなくても、競馬が好きな人にはそれぞれの「きっかけ」や「理由」があるのだと思います。

それもまた、競馬の面白さや奥深さの元になっているのではないでしょうか。