欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

日経新春杯2023 レースの概要と注目馬のお話をしています

こんにちは、欅並子です。

 

今週予定されている重賞は3つありますが、今日は日曜日の中京メイン・日経新春杯について展望します。

1月に入ってから、新春とか初春とかニューイヤーとか、そんなめでたい感じのレース名ばかり続いてちょっとお腹いっぱいな今日このごろ。

日経新春杯が終わればそろそろ「新春」シリーズも一段落でしょうか。

 

日経新春杯は、基本的には京都競馬場の芝2,400メートルで行われるレースですが、今年は、昨年・一昨年に引き続き京都競馬場の改修工事のため中京競馬場の芝2,200メートルで行われます。

このように、都合によって本来とは別の競馬場でレースが行われる場合でも、距離は同じ長さで行われるのが普通なので、距離が違うのは何故かと不思議に思ったのですが、なんと、中京競馬場には芝2,400メートルの設定がないのですね。

芝2,400メートルといえば「クラシックディスタンス」なんて言われる特別な距離ですが、中京競馬場にはそれがない、と。

中京競馬場のコースの見取り図を確認してみると、中京競馬場の芝コースで2,400メートルを取ろうとするとどうしても3~4コーナーのカーブが最も膨らんだ位置がゲートになってしまうことがわかります。2,200メートルなら、4コーナーの外側のポケットから直線を走ってからぐるっと1周で取れるんですけどね。

そういう目線で改めて調べてみると、芝2,400メートルのレースが行える競馬場の方が逆に特別なぐらいであることがわかります。たとえば中山競馬場なんかでも芝2,400メートルのレースはできないんですよね。

 

日経新春杯の話に戻します。

このレースは創設以来ずっと京都競馬場で行われてきました。当初からしばらくは現在と同じ芝2,400メートルのレースでしたが、1987年~1993年の間、芝2,200メートルに短縮していたそうです。(理由はわかりません)

その後、1994年には阪神競馬場の芝2,500メートルで開催されています。何らかの都合で京都ではなく阪神での開催になったのでしょうが、当時は阪神競馬場は外回りコースがありませんでしたから、芝2,400メートルのコースがなくて、代わりに2,500メートルでの開催になったものと考えられます。

翌年の1996年からは京都競馬場に戻り、2020年まではずっと京都の芝2,400メートルで開催されました。

来年はきっとまた芝2,400メートルのレースに戻るのでしょうね。

 

こんな風に距離が違っているのに「過去10年」などと言ってデータがまとめられているのを見ると、本当にそれでいいのかと疑いたくもなったりしますよね。

なにしろ、2,400メートルは根幹距離、2,200メートルは非根幹距離ですからねー。

なので、その辺はほどほどに考えながら、自分なりに注目馬について考えていきたいと思います。

 

日経新春杯(G2) オッズ | 2023年1月15日 中京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの内容をもとに記事を書いています。

 

ヴェルトライゼンデ

予想オッズ単勝2.3倍、1番人気です。

この馬が中心なのは間違いないのでしょう。

しかし、オールカマー・ジャパンカップと見てきましたが、わたしはまだパドック予想でこの馬を指名したことがありません。

オールカマーは7着でしたから指名してなくていいのですが、ジャパンカップは3着だったのですから、その時はできれば指名できたら良かったのにと思います。

わたしには、今ひとつピンとこない雰囲気があるんでしょうね。

こういう馬って、パドックでどんな見方をすれば良いのか迷います。とりあえず、これまでは無意識だったので、今回はちょっと気を付けて見てみようと思います。

鞍上は、ジャパンカップのD.レーン騎手からD.イーガン騎手に乗り替わりです。

日経新春杯もハンデ戦なので斤量が気になるところですが、なんと59キロも背負って走ります。

 

news.netkeiba.com

 

ニュースになっていましたが、平地のハンデ戦で59キロを背負って勝った馬はそれほど多くはないそうで、勝つと16年半ぶりになるとのことです。

 

ハヤヤッコ

予想オッズ単勝22.8倍、6番人気です。

ちょっと関係ない話ですが、東西で金杯が行われた1月5日のことです。

京都金杯の一つ前のレース、中京10R・万葉ステークスで2着3着に穴馬が入ってワイドで5,940円がつくという出来事がありました。

そのレースで、わたしはワイドボックスの一角に2着の馬を入れて買っていたものの、3着に入った馬は、迷った末に切っていたため馬券を取り逃しました。

その「切った」3着馬というのがシロニイです。

白毛だからって安易に買っちゃいけないな、って思ったのが切った理由ですが、白毛だからって安易に買っても当たるときは当たるのにと大変悔しい思いをしました。

で、今回出走するハヤヤッコさん。

シロニイの甥にあたる馬で、父も同じキングカメハメハです。

関係ないといえば関係ないのですが、今回もしハヤヤッコがパドックでも調子良さそうで気になったなら、今回は一応切らずにワイドボックスの1頭に入れようかなって。

まあ、それだけといえばそれだけなんですけど。

 

プリマヴィスタ

予想オッズ単勝40.4倍、8番人気です。

データによると「過去10年で穴をあけたのは、52~53キロの軽ハンデ馬」だそうなのでそういう馬を探してみようと思います。

といっても実は今年の出走馬の中では、負担重量が最も軽くて54キロとなっています。というのも、今年から「騎手の健康と福祉」への配慮から負担重量の引き上げがあったからですね。

それで、54キロで出走する馬を穴をあけそうな軽ハンデ馬と考えて絞ってみると、まず54キロの斤量で出走するのがプライドランド、プリマヴィスタ、ヴェローナシチーの3頭です。

ただし、ヴェローナシチーは現時点で2番人気なので「穴をあける」に該当しません。

また、プライドランドは前走11着と大敗していますし、なにより、これまで経験した距離が芝2,000メートルが最高ということなので少しこの舞台は厳しいかなと思います。

そこで、注目馬はプリマヴィスタというわけです(消去法)

この馬は昨年5月に3勝クラスを勝ってからずっと重賞を使っていますが、まだなかなか結果を出せていない状態です。でも、ここ2走、新潟記念と中日新聞杯で2桁人気ながら6着まで来ているのでなんとなく「穴」の雰囲気を感じます。

ここまでの4勝したうち2勝が芝2,200メートルのレースであること、そういえば「非根幹距離」に適しているハーツクライ産駒であることなども好材料に思えます。

あらっ、中京芝2,200メートルのコースレコードを持っているのは、なんと、この馬なんですね!(超重要)それが、昨年5月に勝った3勝クラスのレース(三方ヶ原ステークス)でのことでした。

余談ですが、プリマヴィスタって女性向けの化粧品のブランド名でもあるので勝手に牝馬だと思ってましたが牡馬です。

イタリア語で、直訳すれば「初見」って意味で、「一目惚れ」みたいなニュアンスもあるんですかね。

今回、M.デムーロ騎手とは初コンビ。つまり、初見です。

 

以上、しゃべり出したら止まらず長々書きました。

何か参考になれば良いのですが(笑)