欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

中山金杯2023 東西金杯の歴史と、中山金杯の注目馬

こんにちは、欅並子です。

 

明日は1月5日、東西で「金杯」が行われる日です。

中央競馬の各種成績は年度ではなく年で切り替わりますので、騎手や調教師は東西で金杯が行われる1月5日からまたひとつひとつ勝ち数を重ねていくことになるわけですね。

中山金杯・京都金杯は、12月28日に行われるホープフルステークスと同じく、年末年始のお休み期間に変則的に平日に開催されるレースです。

1970年代後半あたりからは、基本的に必ず1月5日に開催されていますが、どうしても1月5日に開催しなければならない、というわけではなさそうです。

最近では2018年の金杯は1月6日に開催されていますね。

成人の日を含む3連休との兼ね合いで場合により、ずらして開催することもある、ぐらいの感じのようです。

 

東西金杯は、創設以来どちらも同じ「金杯」という名称で開催されてきたそうですが、1996年からは東西をきちんと区別するため「中山金杯」「京都金杯」とレース名を変更して行われるようになりました。

ちなみに創設年は東西で違っていて、中山金杯は第1回が1952年で今年、第72回になります。京都金杯はそれより少し遅れて1963年創設。今年、第61回です。

わたしの頭の中では中山金杯も京都金杯も芝2,000メートルで行われるレース、だったのですが、2000年に京都金杯が芝1,600メートルのレースに変更されて、距離適性によって中山・京都の使い分けがはっきりするようになりました。

2000年からってことですから、完全にわたしの頭が時代遅れですね。

中山は中長距離路線、京都は短距離路線で、それぞれ今年1年の活躍を占うレースとなるわけです。

今さらですけど、この方がわかりやすくて良いですよね。

 

中山金杯ってどんなレース?

ハンデ戦の重賞ですから、現時点でG1や重賞をいくつも勝ったことがある馬が出てくるようなレースではありませんが、ここを勝って勢いをつけ、のちにG1馬になった馬はちょこちょこいます。

例えば、2015年の優勝馬ラブリーデイはその年のうちに宝塚記念や天皇賞(秋)を制覇することになります。

わたしがよく覚えているのは1995年のサクラローレルなのですが、この馬は、金杯で重賞初勝利を果たしたあと、天皇賞(春)を目指しての調教中に骨折し長期の休養を余儀なくされます。丸1年の休養を経て1996年、見事に復活して天皇賞(春)や有馬記念を勝ち、その年の年度代表馬になりました。

馬柱を見ると「なんとなく地味」な印象の馬たちが揃うレースではありますが、後から振り返れば「ここが出発点だった」と輝いて見える、それが中山金杯というレースなのかもしれません。

レースの傾向としては、ハンデの重い馬が活躍することが多く、過去10年では優勝馬がすべて単勝5番人気以内で決まっているというデータもあり、固く決まる可能性が高そうに思えます。

あと、中山金杯は過去10年ざっと見てみましたが牝馬が全く勝ってないですね。勝ってないどころか3着以内に来てないという、ちょっと不思議な状況です。

 

中山金杯の注目馬

というわけで、それを踏まえて注目馬を挙げてみます。

 

中山金杯(G3) オッズ | 2023年1月5日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの情報を元に書いています。

 

マテンロウレオ

予想オッズ単勝3.0倍、1番人気です。

前々走のアンドロメダSはたまたまレースを見ていました。5番人気での勝利でしたが「強いなあ!」と感心したものです。前走の中日新聞杯でもかなり惜しいところでしたし、実力があるのは間違いないと思います。

ただし、枠順が1枠1番。中山の2,000メートルって外枠も良くないですけど極端に内枠なのも今ひとつってイメージそこをどう捉えるか?というところでしょうか。

あと、わたしが見て「強いなあ!」と思った2走は横山典弘騎手が騎乗していましたが、今回は横山和生騎手が鞍上を務めます。和生騎手はダービー出走時以来2回目の騎乗。ちなみにダービーでは13着でした。まあ、ダービーですけどね…。

 

フェーングロッテン

予想オッズ単勝7.0倍、4番人気です。

明けて4歳。この世代は強いと思ってます。

わたしは、この馬を菊花賞の展望をしたときにはわりと推してたんですよね。まだ3歳の夏に、古馬に交じって新潟記念で3着したことを高く評価していました。

菊花賞では15着。それ以来の出走になりますから、見てみないとなんとも言えませんが、距離2,000メートルならちゃんと勝負できそうな気がします。

3枠5番で、枠順もちょうど良いですね。パドックが楽しみです。