こんにちは、欅並子です。
今週のG1は、阪神ジュベナイルフィリーズ。ああ、12月だなーって感じがしますね。
2000年代、2010年代をワープして今年から競馬を再開したわたしにとっては、ついつい「阪神3歳牝馬ステークス」って呼びたくなってしまうレースです。
阪神3歳牝馬ステークス時代の優勝馬には、ヒシアマゾンやビワハイジというわたしの大好きだった馬たちも名前を連ねています。
このレースはもともと「阪神3歳ステークス」という名前で、1949年に創設されてから1990年までは牡馬・牝馬混合の3歳馬(現2歳馬)の頂点を決めるレースでした。
1991年からは牡馬と牝馬それぞれの3歳(現2歳)チャンピオンを決めるためにレースを分けることになり牝馬限定戦となり、その際にレース名は「阪神3歳牝馬ステークス」に変更になりました。
その後、2001年に馬齢表記が国際基準に統一されるのに合わせて現行の阪神ジュベナイルフィリーズという名称に変更されました。
ジュベナイルというのは、英語で「少年・少女」の意味を持つJuvenileという単語から。フィリーというのは英語でFilly、4歳までの牝馬を表す言葉ですね。
もともとアメリカのブリーダーズカップに「ジュベナイルフィリーズ」「ジュベナイルフィリーズターフ」という2歳牝馬限定のレースがあったので、そこからそのままもらっちゃった感じなのかなと思っています。
余談ですが、昔流行ったプリンセスプリンセスの「世界で一番熱い夏」という歌の歌詞に「心の中のジュヴナイル取り戻すのよ」という部分があります。
流行っていた当時中学生だったわたしは「ジュヴナイルって何やろ」と、頭に「?」を浮かべながらも、ネット検索もない時代のこと、面倒くさくて意味も調べず口ずさんでいたのですが、要は「少年少女のような気持ち(わくわくするような冒険心みたいなもんですかね?)を取り戻したい」という意味だったのだなーと、競馬のレース名をきっかけに知る事になったのでした。
話を競馬に戻します。
そうして現在「阪神ジュベナイルフィリーズ」として行われているこのレースは、回数のカウントは1949年の阪神3歳ステークス創設時からそのまま引き継いで、今年第74回を数えます。
距離は創設当初1,200メートルで行われていましたが、第12回と第13回が1,400メートル、第14回以降は1,600メートルで行われるようになりました。
また、臨時で京都で行われたことが過去に2回あるのを除いては、ずっと阪神競馬場で開催されています。
阪神競馬場に「芝外回りコース」が新設された2006年からは芝外回り1,600メートルのコースが使用されるようになりました。
芝外回りコースが完成して最初に行われた2006年阪神ジュベナイルフィリーズは、「阪神競馬場芝外回りコース新設記念」の副称をつけて施行されたとのこと。
ここでまた「えっ」となるわたし。
何度も言いますが、わたしは2000年代・2010年代をワープして今年から競馬を再開したので、2006年の阪神競馬場改修のことを全く知りませんでした。そういえば、阪神芝のレースでは「外回り」だの「内回り」だの言ってますよね。めっちゃ聞き流してたけど、あれってそういうことだったんだ。
わたしは「阪神の1600は外枠がめちゃくちゃ不利」という前世の記憶を今まで引きずってて生きていました。ていうか、それが「前世の記憶」とも思っておらず、最近は誰もそんなこと言わないよねーなんでだろーぐらいに思ってましたよ。
たった今、やっと正式に認識しました。もう忘れません。
そんな、阪神競馬場の芝外回り1,600メートルで行われる阪神ジュベナイルフィリーズ。過去の優勝馬にはウォッカ、ブエナビスタ、アパパネ、最近ではソダシなど、その後さらにいくつものG1勝ちを重ねる馬もたくさんいる一方、G1勝ちは阪神ジュベナイルフィリーズのみで終わる馬も多く、3歳牝馬クラシックまで順調に戦うのは大変なことだなあと痛感することも多かったりします。
出世レースと言えるかどうかはその馬次第ですが、2歳牝馬にとっては夏のデビューからの集大成。
とりあえずは2歳女王、欲しいよねってことで、なんと29頭もの出走登録があります。
勝つどころか、出走するのも大変なこのレース、どんな馬が出てくるのか楽しみに待ちたいと思います。