欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想のことより、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよ。ほぼ毎日更新。

チャンピオンズカップ2022 ダート戦線初心者が考えてみる

こんにちは、欅並子です。

 

チャンピオンズカップとチャレンジカップが同じ週にあるのって、なんかちょっと混乱しませんか?

パッと見た感じが似てるっていうか。

案外、人は(わたしは)文字列の頭とお尻しか見てないのかもしれない。

チャンピオンズカップの展望をするつもりが、チャレンジカップの馬柱を見つめながらしばらく固まっていたわたしです。

 

というわけで、チャンピオンズカップの展望いってみましょー。

チャンピオンズカップ(G1) オッズ | 2022年12月4日 中京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの情報を参考に書いています。

 

テーオーケインズ

予想オッズ単勝1.5倍、1番人気です。

こういう馬を「注目馬」とするのもちょっと気恥ずかしいですよね。

でも、どう考えても強いのはこの馬なのでしょう。きっと。

わたしはJRA公式サイトのデータ分析を読むのが好きなんですが、こちらによると「JBCクラシック優勝馬は苦戦」とあります。そして、代わりに「JBCクラシックの3着、4着馬に注目」せよというのです。テーオーケインズも、昨年はJBCクラシック4着のあとチャンピオンズカップで優勝しています。

しかし、別のところで「JBCクラシックの成績がアテになる年とアテにならない年がある」という話を聞きました。というのも、JBCは毎年違う地方競馬場で持ち回りで開催されているからです。

JRAのダートの深さ(砂厚)は9cmと決まっていますが、地方競馬は競馬場によって砂の深さがまちまちです。中にはJRAのダートよりも深くスピードの出にくい競馬場もあるとのこと。

その中で、今年JBCクラシックが行われた盛岡のダートはJRAのダートに近いスピードの出る馬場なので、今年はJBCクラシックの成績がそのまま参考になると考えてよいのではないかという話でした。

だから、JBCクラシック優勝のテーオーケインズがそのままチャンピオンズカップに優勝してもおかしくない、と。

でも、話の中では盛岡の砂厚が何センチかハッキリ言ってなかったんですよね。なので、一応調べてみました。

盛岡競馬場の砂厚は、11cmだそうです。(あれ?)

ただ、砂厚だけでは説明しきれない要素もあり、「盛岡のダートはスピードが出やすい」というのは本当のようです。

うーん、なんだか案外微妙な話になってしまいました。

 

ノットゥルノ

予想オッズ単勝11.6倍、5番人気です。

今回あまりよくわかってないので、またもやJRA公式のデータ分析に頼ってしまいますが、「過去1年以内にダートG1・Jpn1を優勝していた馬が有力」とのこと。

予想の人気順に見ていくと、2番人気クラウンプライド、3番人気グロリアムンディ、4番人気ジュンライトボルトはいずれもこれに当てはまらないんですよね。

それで注目するのがノットゥルノ。今年のジャパンダートダービー(Jpn1)優勝馬です。ジャパンダートダービーは大井競馬場で行われるレースです。

ちなみに大井競馬場のダートの深さ(砂厚)は8cmとのこと。JRAよりも1cm薄いですね。

今回、チャンピオンズカップに出走する馬のうち、3歳馬はノットゥルノとハピの2頭だけです。

3歳馬対古馬という話でいくと、ノットゥルノは前走の日本テレビ盃(Jpn2・船橋)で初めて古馬と対戦し、7着に終わっています。

ノットゥルノは、イタリア語で「夜想曲」という意味です。英語で言えば「ノクターン」。この呼び方には馴染みがある人も多いかも知れません。

ところで先週ジャパンカップを勝ったヴェラアズールは、イタリア語で「青い帆」(ヴェラ=帆、アズール=青)という意味でした。

今週もイタリア語の馬名の馬が来るか?

 

ハピ

予想オッズ単勝22.2倍、6番人気です。

今回参戦する、もう1頭の3歳馬です。

こちらはノットゥルノが勝ったジャパンダートダービーで4着でした。

ですが、ハピは古馬と初対戦したシリウスステークスで2着、みやこステークスでも4着に健闘しています。

重賞で古馬に交じってがんばった経験で言えば、ハピのほうが上かもしれません。

あと、ハピは左回りが得意っぽいのが良いですね。

(ちなみに、ノットゥルノは右回りでしか勝ったことがないです。)

「名前がかわいい」と、この前書きましたが、名前の由来を調べてみたところ、ハピというのはエジプト神話に登場するナイル川の神の名前だそうで、実は全然かわいい系ではなかったですね。

もう少し名前の話をすると、1993年の桜花賞とオークスで2冠牝馬になったベガ以来、2文字の名前の馬のG1勝ちはないそうです。

勝てばある意味快挙ですよね。

 

以上、予想なのか何なのかわからない、チャンピオンズカップ展望でした。