こんにちは、欅並子です。
先日、用事があって都内へ出かける機会があったので、ずっと前から気になっていた施設に立ち寄ってみることにしました。
その施設の名前は「Gate J.東京」。
Gate J.というのは、JRAの情報発信施設です。全国で2カ所、東京と大阪にあります。
運営は公益財団法人・馬事文化財団が行っています。東京競馬場内にある競馬博物館や横浜の馬の博物館などと同じですね。
当ブログでは以前「昔はプラザエクウスという施設があってなー」というお話をしましたが、その際に調べてGate J.の存在を知り、機会があれば行ってみたいなと思っていました。
それが今回、ちょうど都内へ出る機会があって実現した形です。
Gate J.東京があるのは、東京の日比谷フォートタワーというビルの地下1階です。
以前あった場所から2021年11月に今の場所に移転したということで、まだオープンから1年ぐらいの新しい施設です。
コロナ禍で営業時間を短縮していたこともありましたし、これまで人が集まるようなイベントも開催できていないようで、ほぼ「新品未使用」に近い感じのする施設でした。
ちなみに、この日比谷フォートタワーというビルの上階にはJRAの本部も入居しています。
この施設では何ができるの?
大きく分けて4つのスペースがあります。
展示
エントランスを入ってすぐのところが展示スペースになっています。
1ヶ月ぐらいのローテーションで、その時期に合わせた資料やパネルの展示を行っています。
わたしが行った日は、「エリザベス女王追悼特別展」と「Memories of Japan Cup」の展示が行われていました。
資料閲覧
奥の壁一面が本棚になっていて、雑誌「優駿」や「競馬ブック」のバックナンバーや競馬関連の書籍などが閲覧できるようになっていました。
本棚の前のスペースにはパーテーションで区切られた机が並べられていました。
また、調べ物に使える「競馬関連情報検索用パソコン」も数台用意されていて、受付に申し出て一定時間使用することができます。
セミナールーム
前方に小さなステージがある広いお部屋です。
観客が40人ぐらいは入れるでしょうか。ちょっとしたトークイベントが開催できそうな感じのスペースになっています。
イベントがない時は、ステージの大型モニターでグリーンチャンネルが放映されています。
グリーンチャンネルの「草野仁のGate J.プラス」という番組がありますが、その番組もこちらのセミナールームで収録されているようです。
また、後方にはディープインパクトの像と、武豊騎手のサイン入りゼッケンが展示されていました。
物販
ターフィーショップで販売されているグッズの一部が2台ほどのワゴンで販売されています。
すみません、あまりにもちょっぴりだったので写真を撮るのも忘れてしまいました。
体験レポート
行きは東京メトロ銀座線・虎ノ門駅を利用しました。虎ノ門駅からは本当にすぐですね。
駅の構内にある出口案内の黄色い看板に「日比谷フォートタワー」の記載があるのでそれに従って地上に出て、広い通りを新橋方面へ向かって1~2分ほどです。
ピカピカのオフィスビルです。
案内板にはグルメの写真とともに競馬の画像。
ああ、ここには競馬関係の何かがあるんだなーという雰囲気は出ています。
ビルに入ると、エントランスホールは2階までの吹き抜けになっていて飲食店など一般客も利用できるようになっていました。
Gate J.はこのビルの地下1階にあって、ちょっとわかりづらいです。
わたしの見た限りでは目立つ案内板もないので、たまたま通りかかって入れる人っていないんじゃないかな。
事前に調べて「よし、Gate J.に行くぞ」と目的を持って来た人しかたどり着けない気がします。
このエスカレーターを下ると、この街にゆかりのある(?)御神輿が飾られてます。(JRA関係ない)
さらに奥へ進むと、Gate J.が見えてきます。あー、よかった。
館内入ってすぐのところに「馬ロボ」がいました。
文字通り、馬のロボです。
さすがに、本物の馬と見間違えるようなことはありませんが、なかなかよく出来ててリアルなつくりで、微妙に不気味です。
クリスマスを意識して、頭にトナカイの角が付けられてました。馬なのに。
基本おとなしいのですが、時々クビを動かして、小さくヒンヒン鳴いたりします。
ずっとこの調子なので、館内にいる間はずっと馬ロボの気配を感じながら過ごすことになります。
さてさて、わたしの主なお目当ては資料閲覧です。
棚に収納されている資料は、パーテーションで区切られた机に出して自由に閲覧することができます。
わたしは、昔々コレクションしていた雑誌「優駿」のバックナンバーを久しぶりに見てみたいと思っていました。当時は毎月買って大事に保管していたのですが、しばらく競馬から離れていた時に、家庭の事情やいろいろあって全部手放してしまったんです。
それはそれで仕方がないのですが、思い出すたびちょっぴり切なくて。
でも、ここへ行けばいつでも見られるので、家で保管していなくても大丈夫ですね。
早速本棚の前に行って、資料を探します。
西暦ではなく年号の表記で上下に分けてファイリングされているのですが、「平成元年・下」の下の段が「平成10年・上」からスタートしていて、正面から見ていると平成2年~9年の分が脱落しているように見えます。
わたしが見たかったのは1995年=平成7年からの3~4年分です。
ここまで来て、肝心なその辺りだけ抜けてて見られないなんてことある?
と、軽くパニックになりつつ、インフォメーションカウンターへ行って係の方に尋ねてみることにしました。
インフォメーションには年配の男性の職員の方がお二人在席されてたんですが、親切に二人とも資料コーナーまで来てくれました。そうして、おもむろに資料を棚から下ろしてくれたんですが、本の後ろにもう一列本が仕舞われているのが見えました。
「すみませんね、棚が狭いので、こんな感じになっちゃってて」
と。
単に、本が二重に仕舞われてただけなんですね。
自分で1冊でも取り出してみればわかったことなのですが、ひとつも手を動かさず騒いでしまってすみませんでした。
気を取り直して、お目当ての年度の優駿を探し出し、必要なページだけ写真に撮ってきました。
たとえば、これは1995年5月号。ライデンリーダーの表紙です。
わたしが最初に買った記念すべき1冊です。これは、ボロボロになるまで読み込みましたよ。中身の記事も結構覚えてました。ほんと懐かしい。
そのほか、記憶をたどって思い出のページをいくつか探し、写真に収めました。
さすがに著作権とかありますからね。中身は個人で楽しむだけにします。
こちらには小一時間ほど滞在しましたが、利用している間ほかのお客さんはひとりも来なかったため、貸し切り状態で非常に静かに過ごすことができました。
帰りは、JR新橋駅を利用しました。
新橋駅へはまあまあ距離がありますね。10分ぐらいは歩いたかな。ひたすら広い道をまっすぐ歩くと新橋駅突き当たるのでわかりやすいです。
利用案内・アクセス
【開館時間】 11:00~19:00
【休館日】 土・日曜日・祝日・年末年始
【アクセス】
JR、東京メトロ銀座線「新橋駅」から徒歩約7分
東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」から徒歩約3分
東京メトロ丸ノ内線、日比谷線、千代田線「霞ヶ関駅」から徒歩約5分
都営三田線「内幸町駅」から徒歩約2分
なかなか渋い施設ですが、それなりに楽しめます。
入場無料でゆっくり座れますし、その近辺で用事があって時間つぶしをしたい時などに良いかもしれません。
もう少しコロナの状況が落ち着いて、もっといろんなイベントに使えるようになるといいのかなーとは思いました。