欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

今週はジャパンカップ2022 ジャパンカップって、どんなレース?

こんにちは、欅並子です。

 

今週はジャパンカップ。いよいよ東京競馬場も今年の開催はこれでおしまいになります。

わたしはジャパンカップ当日の入場券の予約申込みをしていて、現在抽選の結果待ちです。(23日夕方に結果がわかるそうです)

当たれば今週も競馬場に行けますが、どうなることか。ちなみに、指定席は一足先に落選しております。

入場券の抽選結果がわかるまでちょっと落ち着かない感じです。

 

ジャパンカップは、1981年の創設以来、2002年のたった1回を除き、ずっと東京競馬場の芝2,400メートルで開催されています。時期もずっと変わらず11月のおしまいです。比較的新しいレースのような気もしますが、そうはいっても今年で第42回になります。

正式名称は「ジャパン・オータムインターナショナル ロンジン賞 ジャパンカップ」。

11月に入って競馬場内の装飾はすべてジャパンカップカラーに統一されました。その際に、芝コースのゴール板付近をはじめ競馬場内のあちこちにロンジンのロゴが掲げられ、ローズガーデンにはロンジンの時計を模した時計塔がお目見えし、スポンサーとしての存在感を示しています。

 

 

 

創設当初は本賞金6,500万円でスタートしたこのレースですが、ここしばらくは3億円。そして、なんと今年は4億円に増額となっています。

そのお陰もあってか、今年は久しぶりに沢山の外国馬の出走予定があるということで盛り上がっていましたが、近づくにつれ次々と回避の知らせが入り、気がついたら4頭にまで減ってしまいました。

まずは、今年の凱旋門賞馬アルピニスタが出発直前に怪我で引退。

その後、エリザベス女王杯とジャパンカップに続けて出走する予定だったマジカルラグーンも、エリザベス女王杯での18着(最下位)という結果を受けて回避。

さらに、凱旋門賞の後アメリカのブリーダーズカップに出走していたブルームも来日を取りやめ。

まあ、2019年・0頭、2020年・1頭、2021年・3頭という流れから考えると、これでも増えた方かなとは思いますが、ぽろぽろ脱落していく感じがなんとも切ないですよね。

やはりなんといっても、アルピニスタが来られなくなったのは悲しいです。

 

ジャパンカップは、レース創設当初から1990年代ぐらいまでは外国馬のレベルが高く、日本馬が苦戦する状況が続いていましたが、ここ最近はほとんどJRA所属の馬が勝っています。

せっかくの国際競走ですから、並み居る強豪外国馬の襲来!迎え撃つ日本馬!総大将は誰だ!みたいな図式になると面白いですが、そんなのもすっかり過去のものです。

最後に勝った外国馬は2005年のアルカセット(GBR)で、2007年以降は外国馬が3着以内にすら入らなくなりました。

2006年の優勝馬がディープインパクトですものね。

やはり、この馬の出現前後で、日本競馬の過去と現在の切れ目がくっきりと引かれているんですね。

わたしが最初に見たジャパンカップは1995年。

日本の総大将とされたのは、前の年の三冠馬、ナリタブライアンでした。しかし、勝ったのはドイツから来たランド。

そのランドを捕まえに行ったのはナリタブライアンではなく、同い年の牝馬ヒシアマゾンだったのでした。大外からものすごい脚で追い上げましたが、届かず2着。

わたしがヒシアマゾンを大好きになったのもこの頃でした。

 

話を最近に戻します。

2019年のジャパンカップに1頭だけ出走していた外国馬・ウェイトゥーパリス(芦毛のかわいい子。といっても当時で7歳の牡馬)がめちゃくちゃゲート入りを嫌がったのを覚えています。結果もふるわず10着。

先日のエリザベス女王杯でマジカルラグーンもちょっとゲート入りを嫌がる様子を見せましたよね。その時に、このウェイトゥーパリスのことを思い出しました。

凱旋門賞を見ていると、あちらのパドックから本馬場入場、そしてゲート入りへの流れがめちゃくちゃ異様に感じるのですが、外国馬側からすれば、よほど日本の競馬のやり方が異様に感じられることだと思います。

ファンファーレなんて、「何それ怖い」って感じでしょうか。

近年、日本馬がヨーロッパの競馬に挑戦してことごとく良い結果が残せていないことと、ヨーロッパの馬が日本の競馬で力を発揮できていないことは、おそらく同じ話なんだと思います。

エリザベス女王杯では、わたしはマジカルラグーンも入れた馬券を買ってしまいましたが、ジャパンカップでは外国馬を外した予想をするつもりではいます。

でもでも、さきほど思い出した1995年の優勝馬・ランドはドイツの馬だったので、今年出走する予定のドイツの馬、テュネスの話だけ少ししておきましょう。

テュネスは、2021年の凱旋門賞馬・トルカータータッソの半弟ですね。

まだ3歳で6戦しか走っておらず、デビュー戦こそ2着だったのものの、その後は全て勝って11月6日にバイエルン大賞でG1馬になりました。

連対率100%です。めっちゃ強い。こういうの見ると買いたくなるんですけどね(笑)

でも、心を鬼にして、外国馬はやめておこうと心に決めて日々いろんな情報に接しております。