こんにちは、欅並子です。
今週はマイルチャンピオンシップですね。秋のG1シリーズも終わりに近づいてきています。風が冷たくなってきました。少し年の瀬を感じることが増えました。
マイルチャンピオンシップは、1984年に創設されて以来ずっと同じ時期に同じ距離で(まあ、タイトルにズバリ「マイル」と入ってますしね)行われ続けているレースです。
今までいろいろなレースについて「どんなレース?」と振り返ってきましたが、こんなに創設当初からブレていないレースも珍しいですね。
この2年、京都競馬場の改修のために阪神競馬場で開催されているのが唯一の「ブレ」といってもいいでしょう。
今年3回目の阪神での開催が終われば、また来年からは京都競馬場に戻ることになります。
今年は、昨年・一昨年と2連覇したグランアレグリアがいません。
また、今年の安田記念を勝ったソングラインも、このレースには登録がありません。
今ってちょうど、「マイル王」みたいな絶対的な存在の馬がいないんですね。
つまり誰にでもチャンスがあるということで、予想がとても難しくなっています。
人気馬、実績馬が強いレース
過去の傾向ということでいえば、マイルチャンピオンシップはほとんどは5番人気以内の馬が優勝していて、固いレースだと言えそうです。
ただ、1番人気が強いかというとそうでもなく、実はここ10年の結果で言うと1番人気の馬が勝ったのは2回。その2回っていうのは、グランアレグリアで、2回とも単勝1倍台の人気でした。ちょっと、今年のマイルチャンピオンシップの1番人気とは意味合いが違いそうです。
マイルチャンピオンシップは2年連続で勝っている馬というのが結構いますが、もうすこし条件を広げて、2年連続で3着以内に入ってくる馬を探してみるとこれもまた結構多いことがわかります。
2014年と2015年の2年連続で2着のフィエロ、2015年3着・2016年2着のイスラボニータ、2018年2着・2019年3着のペルシアンナイトなど。
昨年2着のシュネルマイスター、3着のダノンザキッドは今年も出走しているので、やはり注目しないといけないということになりますね。
ただ、ちょっと面白いのは、過去に2着や3着に入った馬が再挑戦で優勝したケースっていうのはあまりないんですよね。
2013年3着だったダノンシャークが翌年の2014年に優勝。ざっと調べてそれぐらいかなって感じですね。
ちなみにダノンシャークは6番人気での勝利でした。単勝1,810円の中穴。これも、人気サイドで決まりがちなマイルチャンピオンシップでは珍しい高配当です。
3歳馬か古馬か
これはもう、秋になってからちょくちょく頭を悩まされているテーマですね。
3歳と古馬の対決色が強かった2つのレース、天皇賞(秋)とエリザベス女王杯で考えると、天皇賞(秋)は3歳馬のイクイノックスが優勝し、エリザベス女王杯では古馬(4歳)のジェラルディーナが優勝しました。
ま、「優勝」としては五分のようですが、3着以内で見ていくと結構3歳馬が強いなあという印象を受けます。
データはちょっとわからないですけど、競馬場に行って平場のレースを見ていても、肌感覚で、3歳馬は強いなあという印象を受けます。
3歳秋の時点で大体サラブレッドの体の成熟は完成すると言われていますが、この時期3歳馬には斤量の軽減があります。精神面の成長やレース経験という意味でやはり古馬には及ばないところがあるのでまだハンデはつくのですが、ほぼ体の大きさは古馬と変わらないのに負担重量が軽いということなので、今の時点で十分大人びた3歳馬ならば、斤量が丸々アドバンテージになります。
ま、今回はマイル戦ですので3歳馬の斤量軽減は1kgだけですが。
今回登録馬の中で3歳馬は4頭。
セリフォス、ダノンスコーピオン、ピースオブエイト、マテンロウオリオンです。
このうちマテンロウオリオンを除いた3頭が富士ステークスからの参戦です。
この富士ステークスは、1着セリフォス、3着ダノンスコーピオン、4着ピースオブエイトと、3歳馬が束になって先着したレースで、個人的には競馬場で見ていたこともあってとても印象に残っています。
ちなみに、馬券を外したことでも大変印象に残っています。
セリフォスが見えてなかったんです(悔)
そこも含めて、個人的に今回のマイルチャンピオンシップではリベンジしたいなあと考えているところでもあります。
以上、ふわっと「マイルチャンピオンシップってどんなレース?」「何考えて予想する?」ってことで、ちょっと考えてみました。
個別の注目馬についてはまた明日以降ゆっくり見ていきたいと思います。