欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

天皇賞(秋)2022 傾向と対策をゆるっとおさらいしましょう

こんにちは、欅並子です。

 

今週はいよいよ、天皇賞(秋)がありますね。

伝統と格式の天皇賞、今回で第166回を数えます。

天皇賞は春と秋で年に2回あるんですが、それにしても166回という数字には重みを感じます。

元々は天皇賞は春も秋も芝3,200メートルで開催されていたそうですね。

さすがのわたしも、その時代のことは知りませんが。

1984年からは、東京競馬場で行われる秋の天皇賞は芝2,000メートルで行われるようになりました。

また、以前は4歳以上の古馬しか出走できないレースでしたが、1987年からは3歳馬も出走できるようになりました。

 

3歳馬の挑戦

3歳で天皇賞(秋)に挑戦する馬の数は例年それほど多くはなく、1~2頭いるかどうか、1頭もいなくても珍しくはない、といった感じですね。

昨年は3歳馬のエフフォーリアが優勝しましたが、昨年の天皇賞(秋)に挑戦した3歳馬はエフフォーリア1頭のみでした。

それが2002年のシンボリクリスエス以来19年ぶりの優勝でした。シンボリクリスエスはその年のダービー2着馬ですね。秋緒戦で神戸新聞杯を勝った後菊花賞ではなく天皇賞(秋)に進路を取っての勝利でした。

わたしは、競馬を見始めた最初の年の1995年に、皐月賞馬・ジェニュインが菊花賞ではなく天皇賞(秋)に参戦したのを見て、「そういう選択肢もあるのか!」と学びました。ジェニュインは、3歳で挑戦した天皇賞(秋)で2着に健闘しました。

そして、翌1996年。怪我で皐月賞にもダービーにも出走できなかった3歳馬・バブルガムフェローが天皇賞(秋)に出走し、優勝しました。

それが1987年に3歳馬が出走できるようになって以来初めての3歳馬の勝利でした。

つまり、1987年から昨年までの35年間で3歳馬の優勝は3回だけってことですね。

 

今年は、3頭も3歳馬が出走しますね。これまでの傾向から考えるとかなり多い方ということになります。しかも、いずれも春のクラシックで活躍した馬ばかり。

  • ジオグリフ(皐月賞1着・ダービー7着)
  • イクイノックス(皐月賞2着・ダービー2着)
  • ダノンベルーガ(皐月賞4着・ダービー4着)

ある意味、ここで3歳馬の最強を決定しようとしているかのような。

しかも、チラッと見かけた予想オッズでは、イクイノックスが1番人気になりそうです。

ちなみに、3歳馬で天皇賞(秋)の1番人気になった馬は、ざっと見た限り、2012年のフェノーメノ1頭だけだと思いますが、結果は惜しくも2着に終わっています。

これまでに3歳の天皇賞(秋)を勝った3頭は、いずれも3番人気で優勝しています。

 

1番人気が勝てない?

天皇賞(秋)は、昔は「1番人気が勝てない」レースなんて言われていました。わたしもおぼろげながら、そのことは覚えています。

2000年に行われた第122回天皇賞(秋)で、テイエムオペラオーが1番人気で勝利したことでジンクスは破られました。第1回から数えて、ジンクスが破られるまでに61年もかかったということです。

それ以降は呪いが解けたように、1番人気も普通に勝てるレースになりました。今はもう、天皇賞(秋)のジンクスを持ち出すような人はいませんね。

一方、「1番人気が勝てない」といえば、現在進行形で続いているアレですよ。

そう、今年のG1では1番人気の馬が勝てない件、先週の菊花賞でも破られませんでした。

「1番人気が勝てない」強い呪いを解いたことがある天皇賞(秋)は、今年発生した少々タチの悪い呪いも解くことができるか?注目したいと思います。

 

まとめ

3歳の有力馬が3頭も挑戦する今年の天皇賞(秋)。

今週の天皇賞(秋)で3歳馬にして1番人気に推される可能性が高いイクイノックスですが、データだけ見ると厳しい要素も多そうです。

これまでの天皇賞の歴史を振り返って、一応傾向と対策のようなものは頭に入りました。明日からは、今回の出走馬について個別に見ていきたいと思います。