こんにちは、欅並子です。
競馬が元々身近でない人に「わたし、競馬が好きなんだよね」という話をすると、普通に「なんで?」って聞かれます。
わたしにとっては、競馬が好きなのはすごく当たり前のことなので、あまり「なんで?」って考えてこなかったのですが、人から聞かれてよく考えてみると、やっぱりわたしはシンプルに、馬を見るのが好きなんだなということに気がつきます。
わたしは、馬という生き物が好きです。馬を見るとなんか嬉しい気持ちになるんですよ。
ある時、いつものようになんで競馬が好きなの?って聞かれて「馬が好きだから」って答えたら、
「それじゃあ、並子ちゃん、乗馬もやる?」
って聞いてくれた人がいました。
「いやー、乗馬はちょっと…。見る専門です」
なんて言ってたら、その人には息子さんがいて、息子さんも競馬が好きだったのだけど、そこからさらに進化して「大学の時には馬術部に入るほどだったのよ」というお話を聞かせてくれました。彼は、社会人になった今でも趣味で乗馬を続けている、とのこと。
わたしは家で動物を飼ったこともないし、小さな犬や猫でもちょっと近くに寄るのが苦手に感じるぐらいなので、自分が馬に乗るなんてことを、考えてみたこともありませんでした。
でも、そんなに好きなら、もっと馬のことを知るために、乗馬を学んでみてもいいのかもしれない、と少し思うようになりました。
乗馬といえば、観光牧場で曳き馬に乗せてもらったことが何度かあるのと、あとは、一度だけちょっと本格的な乗馬を体験したことがあります。
それは、北海道の牧場見学に行った時のこと。
こちらの施設に宿泊して体験乗馬のコースに参加しました。
この施設、ロゴマークに"since1998"って書いてありますが、そうすると、わたしが利用したのってオープンの年です。
牧場見学はその前の年に1回行って、AERUに泊まったのは2回目の訪問の時です。
浦河に、温泉も入れるし宿泊も出来る乗馬も出来る、馬好きのための大きな施設ができるって聞いて、迷わず宿泊先に選びました。
参加した体験乗馬のコースは、簡単に小さな馬場で「ススメ」と「トマレ」の練習をしてから敷地内の小高い丘まで行って帰ってくるという、初心者向けのコースです。
馬場から出る時には、先頭にインストラクターの馬、その後ろに参加者を一人ずつ乗せた馬を4~5頭ロープで連ねて歩かせます。
数百メートルのお散歩道をトボトボ行って帰ってくるだけなのですが、曳いてくれる人がついていない状態で馬に乗っていくのはなかなかスリリングでした。
初心者コースに使われる馬なんて、そりゃもうめちゃくちゃ賢い子ばかりなので、乗ってる人間がなにもしなくても、前を行く馬について歩いてそのまま帰ってくるぐらいのことはできるのですが、それでも途中で道草食ったり、結構気ままなこともするんです。
「ススメ」の合図はかかとで馬のお腹を蹴るのですが、やっぱりその、わたしにとっては生き物を「蹴る」っていうのがちょっと気が引けるっていうか、つい遠慮してしまうので、そうすると、道草食うのをなかなかやめてくれなくて、先頭のインストラクターから「はい、しっかり歩かせてくださいよー」なんて注意されるわけです。
結局、丘の上の展望台まで行って帰ってくる間、ずっと「しっかりお腹を蹴って歩かせる」ことばかり考えることになり、景色を楽しむ余裕を持つことはできませんでした。
それでも、わたしを乗せてしっかり歩いてくれた白くてでっかいお馬さんのことはよく覚えてますよ。最後にありがとうって言って別れてきました。あの子はどうしているのやら。
まあ、これは多分曳き馬の乗馬体験と大差ないレベルの体験ですね。
本当に乗馬をするのであれば、馬を馬房から出したり入れたり、体の手入れや馬房の掃除までセットで覚えないといけないんじゃないかしら。知らんけど。
まったく知らない世界ですけど、わたし、そういうのをやってみたいです。
お金掛かるし大変そうだけど、乗馬クラブ通いについて、近い将来の夢として真剣に考えてみたいと思います。
馬のことがわかるようになれば、もっと競馬も面白くなるかもしれませんね。