こんにちは、欅並子です。
競馬歴は長いわりに、馬がいない競馬場=パークウインズの楽しみを知ったのは、なんと今月のことです。
まあ、あんまり立て続けに行ってちょっと飽きたので、次に競馬場に行くのは東京競馬場で開催がある時にすると思います。
次の東京開催は、10月8日(土)からですね。(なんだ、もうすぐだな)
さて、わたしは東京競馬場を利用するときはいつも大体フジビュースタンドにばかり滞在していて、メモリアル60スタンドを利用することはありません。
というのも、わたしは必ずパドックを見てから馬券を買うことにしているので、パドックから遠く離れたメモリアル60スタンドはわたしにとっては不便だからです。
ただ、パークウインズで東京競馬場を利用する場合は、パドックへ行く必要はありませんから、どこのスタンドで過ごしても特に問題はないわけです。
ということで、パークウインズとして利用することになって初めて、わたしはメモリアル60スタンドにしっかり足を踏み入れてあれこれ見て回る機会を得ました。
メモリアル60スタンドは東京競馬場開設60周年を記念して作られ、1993年(平成5年)9月に完成した建物だそうで、今から約30年前の建物です。
一方、フジビュースタンドが完成したのは2007年のこと。(2002年から段階的に供用された、という記述があるので、工事しながらぼちぼち使ってたってことですね)
わたしは1990年代は関西に住んでいたため東京競馬場を利用する機会はほとんどなく、関東に引っ越した1999年からまもなく子育てのために競馬をさっぱり見なくなっていた時期があったので、東京競馬場を本格的に利用するようになったのは子育てが少し落ち着いた、ここ4~5年ぐらいの話です。
つまり、「東京競馬場を主戦場に」なんて言ってますけど、わたしは案外東京競馬場のことはよく知らないわけですね。
で、まあ、今月に入って2回パークウインズの東京競馬場に行く機会があって、それでしっかりメモリアル60スタンドを見て回ったわけですが。
メモリアル60スタンドって、なんだかちょっと「お役所」みたいな感じがしませんか。
フジビュースタンドが「南欧の街並み風」というコンセプトでデザインされて2007年にグランドオープンしたのに対して、1993年オープンのメモリアル60スタンドには、そういうコンセプトみたいなものはなさそうです。
メモリアル60、つまり東京競馬場60周年を記念して建てられたというだけあって、全面ガラス張りの観覧席や一部吹き抜けになった造りは豪華ですし、清潔感があって機能的ですが、飾り気というものは全くありません。
おそらく1993年という時代には、競馬場にはレジャー施設としての「非日常感」とか「素敵な雰囲気づくり」みたいなものは必要なかったんだろうな、という背景が伺えます。
そして、なにより、建物全体にしっかり漂うタバコのニオイ。
それは、わたしが1990年代に通い詰めた当時の競馬場の風景でした。
「ああ、そういえば競馬場ってこんなところだったよね」となんだかちょっと懐かしい気持ちにさせられるのでした。
フジビュースタンドにはないノスタルジーです。
といっても、わたしはタバコのにおいが苦手なので、競馬は好きでも、競馬場に行って帰る頃には髪や服がタバコ臭くなってしまうのは嫌だなあと思っていました。
だから、今のフジビュースタンドみたいな競馬場が基本的には好きなのですけどね。
ちなみに、もちろんメモリアル60スタンドも今ではしっかり分煙されてそこらでタバコを吸っている人などひとりもいませんが、一度染みついたタバコのにおいというのは消えないもののようです。
競馬場が今のような分煙の形になったのはいつ頃だったのか、ネットで正確なところを調べ上げるのはなかなか難しかったのですが、2007年に発信された「メモリアルスタンド3階が禁煙になります」というお知らせの魚拓が見つかりました。
おそらく、そのあたりから競馬場に厳格な分煙が導入されたと考えて良いかと思います。
2007年、つまり、フジビュースタンド完成の年ですよね。
おそらく、フジビュースタンドでタバコ臭がしないのは、フジビュースタンドでは最初から喫煙ルーム以外でのタバコが禁止されていたからでしょうね。
さて。
そんなわけで、ほぼ初めてしっかり探索したメモリアル60スタンドの売店で、こんなものを見つけました。
先日、Bar2400@TOKYOについて書いた記事の中で、「メニューから消えた!」騒いでいた、あの、「ベストオブラック」です。
あんた、こんなとこで生きとったんか!って感じですよ。
(こちらの売店はTwo Daysというお店で、Bar2400と経営は同じです。)
自分の普段の行動範囲からは離れていて少々不便ですが、これからはベストオブラックのためにメモリアル60に足を運ぶことになりそうです。