欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

UMAJOに何か言おうかと思ったけど、応援することにした

こんにちは、欅並子です。

 

UMAJOって知ってますか。

JRAが女性の競馬ファンを増やしたくてやっているキャンペーンみたいなものですね。

わたしは女性ですが、ずいぶん昔からの競馬ファンなので、今さらUMAJOもなかろうと、なんとなく遠巻きに見ている感じの立ち位置にいます。

 

しかし、今日は一体UMAJOって何なんだ、ということを改めて考えてみたくなって、初めてUMAJOの公式サイトを訪れてみました。

 

 

サイトを開くと、最初にこんな画面が表示されます。

どれか選んで入場せよ、というわけです。

 

左3つの、競馬にそれほど関心が高くない層がUMAJOのターゲットであることはわかりますが、左の3つよりは競馬を愛してきたかなというレベルの女性ファンを「人生のすべて!」でくくってしまうのは乱暴っていうか、なんとなく、ネタにされてるような気持ちにはなります。

UMAJOのサイトは競馬に親しみが薄め人が見ればそれでよくて、既存の女性ファンなんてどうでもいいのかな、なんて、斜に構えたくなる気持ちを抑えつつ、「人生のすべて!」を渋々選びます。

こちらを選んだ人ももちろんUMAJOのサイトには入れますし、選ばないで、右下の×CLOSEを押しても入れます。

 

ただ、UMAJOのサイト、一旦中に入ってみると、つくりは結構真面目だなあという印象。

言葉使いは少々甘ったるいものの、初めて競馬場に行こうかなと思ってサイトを見た人にはとても親切でわかりやすいし、もっと詳しく知りたいと思った場合に誘導される先は公式のJRAのサイトになっているので、情報には間違いがありません。

 

わたしがもし競馬に詳しくない女性の友人を競馬場に案内するとしたら、やっぱり同じような言葉使いで競馬について説明し、魅力を伝えようとするんじゃないかと思いました。

サイトの色使いも、いわゆる「女性向け」が陥りがちなピンク基調だったりリボンやレースがちりばめてあるダサ乙女趣味になっておらず、北欧風?な、おしゃれですてきなデザインになっていると思います。

 

既に競馬が好きな人間からすれば、「かわいい」「映える」が好きな普通の女の子をわざわざ競馬場に呼び寄せる必要があるのかしら、と一瞬思ってしまいます。

でも、考えてみれば、わたしが競馬を見るようになった頃に比べて競馬場の雰囲気が格段に明るく清潔になって、居心地が良くなったのは、やはり、男女問わず「普通の」人が競馬場に来るようになったからだと思っています。

UMAJO含め、JRAがこういう営業努力を続けてきたことによる恩恵を、わたしも受けているような気がしてきました。

わたしは既存の女性ファンとして、ひとまずUMAJO施策の足を引っ張るようなことを言うのはやめておこうと思いました。

 

JRAが女性向けに何かキャンペーンをするというのは、ずいぶん昔からあって、1990年代後半の頃には既に、牝馬限定のG1の日には「レディースデー」と称して、入場料を半額にしたり、女性にノベルティを配布したりしていました。

 

これ、今となってはレアだと思うんですが。

 

 

ちょっと上手く写真撮れてなくてごめんなさいね。

これも、レディースデーにJRAが配布していたノベルティなんです。

第22回エリザベス女王杯との記載。このレースが行われたのは、1997年11月9日のことです。

これは、断熱素材が使われた保冷バッグです。500mlのペットボトルが6本ぐらい入るサイズです。

野外レジャーに使えるかなと思ってなんとなく捨てずに持ってて、子どもの運動会の日にお弁当や飲み物を入れて運ぶなど、数回使いました。

いろんな思い出の品を捨てちゃって後悔してるくせに、なんでこんなもんだけ持ってるねん!ってちょっと思いますが、それはさておき。

 

化粧ポーチとかじゃなくレジャー用品、それも、デザイン的にあんまり女性が向けって感じでもないものをノベルティとして用意するセンス。

なんとなく「女性にサービスしたい!」という気持ちが空回りしているというか、迷走している感じが今から考えると面白いですね。

そんなことをしてた頃に比べれば、現在のUMAJOって、ずいぶん洗練されたものだなあと、すっかり感心してしまうのでした。

 

今年の4月に東京競馬場に行った時、UMAJOスポットの近くに行ったら巨大な馬のぬいぐるみが飾られていたので、思わず写真を撮りました。

 

 

正直、このぬいぐるみは好きです。かわいい。

自分の姿はさすがにイラストで隠します。

わたしはいつも動きやすさ重視の服装で競馬場を訪れているため、写真なんか撮っても全く映えませんが、そんなわたしがつい写真を撮りたくなるかわいさです。

もし、競馬にそれほど詳しくない女性の友達を競馬場に連れて行くなら、この場所に案内して一緒に写真を撮ると思います。

その後、UMAJOスポットでお茶するのです。

 

UMAJOがこの先どこへ向かうのかはわかりませんが、ひとまずわたしは「アリ」と言うことにします。