こんにちは、欅並子です。
9月4日(日)は東京競馬場のパークウインズに出かけて、1日中場外の競馬を楽しんできました。
全ての出来事はモニターの中で起こっていたことなのに、パークウインズでは、まるで開催している競馬場に行ってきたんじゃないかと思ってしまうぐらい、臨場感のある楽しみ方ができました。
特に、新潟記念のことは、数年経ったら記憶がぼんやりしてきて「わたしその場で見てたんですが」って言ってしまいそうな気がするぐらい印象的なレースになりました。
思えば、その日は朝からかなり馬券の調子が良かったのです。
といっても、
3頭選んで複勝を100円ずつ、合計300円購入する
↓
そのうちの1頭が3着以内に入る
という当たり方なので、当選金が300円に満たないこともありました。つまり、トリガミ。
さすがに、買う前から複勝が300円もつかない馬は、途中から単勝で買うことにしたりもしましたが、そうするともっと当たらなくなったりして。
まあ、買い方がそんななので、メインレース前の段階で微妙にプラスぐらいの感じです。それでも、わたしとしては「調子が良い」と言っていい部類の状態でした。
そんな中迎えたメインレースです。
まず、小倉2歳ステークス。
パドックを見て、3頭選択。
5番 クリダーム
12番 ウメムスビ
13番 シルフィードレーヴ
複勝100円ずつです。
この日は小倉を中心に遊んでいたので、メインも小倉だけのつもりだったのですが、小倉2歳ステークスの馬券を買って大型ビジョンの前に戻ったらちょうど新潟記念のパドックが放映されていたため、とりあえず見てみることにしました。
さすが古馬の重賞だねえ、どれも強そうに見えるねーなんて呑気に言いながら見ていたところ、次に映ったカラテがダントツに良い。
毛艶や体の張りも最高だし、他馬とは風格が違う。
へー、6歳なの?すごい若々しいよね、なんて。
それならば、と、ここは勝負です。
6番 カラテ
単勝100円、複勝200円!
発売締切時間が迫っていたため、やや急いで購入。
そして、フジビュースタンド・ウエストホールのモニター前に戻って発走を待ちます。
まず、小倉2歳ステークス。
ゲート入り直前に、1番ロンドンプランが蹄鉄打ち直しのため発走が遅れるとのアナウンス。
モニターの映像では、待避所の後ろに黄色いメンコの馬のアタマがちょこっと見えています。明らかに不安そうな顔をしてるように見えます。
ああ1番か、かわいそうにね。買ってなくてよかったね。なんて。
なんとか作業が終わり無事発走。わたしが買った3頭はどれも無事にスタートを切る中、ロンドンプランは大きく出遅れ。
序盤から4コーナーを回りきるぐらいまでは、複勝を持ってる5番クリダームが引っ張る展開だったため、このまま決まるといいな、あわよくばもう1頭ぐらい来ないかな、なんて思っていたのですが、直線ではあれよあれよと後ろから一気にみんながやってきます。
わたしの馬、どこ~?とか思っていたら、外からロンドンプランの黄色いメンコが飛んで来ました。
え、あんなに出遅れたのに、いつの間に!
あまりの追い込みに、馬券は持ってないのに、なんだか「ああ、よかった!」って気持ちで胸がいっぱいになってました。
ロンドンプランを称えて満足していたら、横からつつかれて、「3着に来てるよ」と。
リプレイを見ていると、ロンドンプランの外から少し遅れて、でも同じぐらいすごい勢いで飛んできた馬がいました。ピンクの帽子。
3着 13番 シルフィードレーヴ
あー、複勝持ってる!
人気薄(12番人気)でしたので、複勝で1,080円もつきました。
ありがとう、ロンドンプランに夢中でちゃんと見てなかったけど、ありがとう!
次、新潟記念。
こちらはもうご存知の通り。カラテの圧勝でしたね。
10番人気でしたし、馬券を買った時点でもまさかそこまで圧倒的に勝つなんて思ってなくて、直線ではしばらく同じ赤い帽子の5番ヒートオンビートをカラテだと思い込んでいました。
赤い帽子3枠の2頭は序盤からずっとわりと近くを走っていたのですが、途中までは正確に把握していたハズなんです。コーナーで、2頭が内外入れ替わった時にアタマが混乱したみたいです。
ほら、数字の「5」と「6」ってちょっと似てるし(言い訳)
そんで直線では完全にヒートオンビートをカラテだと思い込み
「なんとか複勝残って!」
と、的外れに応援していたのでした。
勝敗がほぼ決したゴール直前でアナウンスが「カラテ」の名前を告げ、あれ、先頭のやつが6番やん!って目が覚めたという。
小倉2歳の時もそうですが、肝心なところをきちんとみれてなくてホント、自分鈍くさいなあと思うわけですが。
まあ、それはいいのです。そんなもんです。
結果として、カラテの単勝は2,200円、複勝は680円つきました。
たった1頭選んで単複的中は、かなり嬉しいですね。
確定を待って、喜び勇んで払い戻しに行きました。
小倉・新潟の2つのメインが当たってますからね!
普段、払戻し機から紙幣が出てくること自体が稀なのでウキウキですよ。
機械に投入する前に、記念撮影です。
さて、複数枚の紙幣が払戻し機から出てきました。
……んー?なんとなく、思ったよりも束が厚いような気がします。
少なかったらもっと考えるんでしょうけど、なんとなく「ま、こんなもんか」とスルー。
競馬場の払戻機の前でお札を数えるのも野暮ですから、そのまま掴んで財布にぽんと放り込み、帰途につきます。
ですが、帰りの車中で同行者が、ふと、違和感を口にしました。
「なんか、払い戻し多くなかった?」
と。
たしかに、わたしもちょっと多い気がしなくもなかった。
払戻機の画面で一瞬だけ表示された「6,600円」という数字の残像が脳裏に浮かびますが、よく考えれば、この数字も不可解です。
で、スマホを取り出して↑に貼り付けたあの記念写真をもう一度よく見てみたんです。
新潟記念の馬券には、その違和感への答えがハッキリ映っていました。
なんと、単勝100円・複勝200円で買ったハズが。
単勝100円・単勝200円で買ってるではありませんか。
つまり、単複に分散したつもりが、単勝300円のガチンコ1点勝負してました(笑)
パドックでちょっと「いいかな」って思っただけの、10番人気の馬に。
「なんとか複勝残って!」じゃないんですよ。
もし本当に2着とか3着だったら、わたしのこの馬券、外れてるんですよ。
気付かずに払戻機に投入して、機械の音声に「この馬券は的中していません」とか冷たく言われて「は~~~!?」ってなるやつですよ。
3回ぐらい突き返されて、最後によく見て膝から崩れ落ちるやつです。
なんて危ないことをしてたんでしょう。
購入するときに使用したのは、紙のマークシートではなく、「スマッピー」です。
スマホを使ってQRコードを生成し馬券発売機に読み取らせることで、ペーパーレスで馬券が買える優れもののアレ。
思えば新潟記念、ちょっと発売締切時間迫って急いでましたので、入力の際にあわてて手元が狂ったのだと思われます。
実は我々、このことに気がつくまでは、
単複分けずに、単勝300円で勝負すればよかったね(うふふ)
いやいや、欲張っちゃいけませんよ(きゃはは)
などとアホな会話をしながらはしゃいでたんですよね。
実際にそのように買ってたことに気がつくと、喜びより恐ろしさの方が勝って、しばらく震えが止まりませんでした。
いや、とても良いことが起きたのには違いないのですが。
どっちかというと、これは恐い話です。
競馬を長いことやっていると、こういうこともあるんですね。
競馬の神様もずいぶん恐ろしいいたずらをするものです。
そんな、パークウインズの思い出でした。