こんにちは、欅並子です。
昨日(9月4日(日))は、初めて競馬開催のない競馬場に遊びに行ってきました。
競馬開催がない日は競馬場はウインズ(場外馬券発売所)になってるんだよ、というのは以前からなんとなく知っていましたが、基本的に「馬のいない競馬場なんて」と思っていたので、一度も行ったことがありませんでした。
でも、昨日行ってみてちょっとイメージが変わりました。
競馬開催がなく馬券だけ売ってる競馬場を「パークウインズ」と呼びます。
このパークウインズ、なかなか良かったので、レポートをお届けしたいと思います。
駐車場について
「競馬場へは、公共交通機関をご利用ください」といつもアナウンスしているJRAさんには申し訳ないのですが、わたしはいつも車で東京競馬場に行きます。わたしの住んでいる場所からは電車の接続が良くないからです。
できれば車で来るなとは言いつつも、JRAが公式で開設している駐車場はちゃんとあって、パークウインズの日は1,000円で駐車できます。
駐車場に入る時に入口に立っている係の方に直接現金で駐車料金を支払えば、それで帰るまでずっと車を停めておくことができます。
わたしが到着した朝10時頃の時点でほんの数台しか停まっていませんでした。
場内の様子
パークウインズの日は、競馬場は入場無料です。
入口で手指消毒と検温を済ませて入場します。
現時点では、開催日は席の予約がある人しか入場できませんが、パークウインズでは予約なしでも入場できるのでラクちんです。
場内に入って、まず、パドックへ。
もちろん、馬がいないことはわかっているのですけど、いつものクセでなんとなくそちらへ足が向いてしまいました。
開催がお休みの競馬場では、草刈りなどもお休みのようで雑草がボーボーです。
開催日には植え込みは綺麗に整えられて、花も飾られて素敵な雰囲気になっているので、こういう普段着の姿は逆にちょっと新鮮です。
パドックの電光掲示板は、パークウインズの日には大型ビジョンとして使用され、他場のレースの映像などが放映されていました。
これって、ただの電光掲示板じゃなくて、ちゃんと写るんですね。
もちろん、馬がいなことはわかってるけど……って、あれ、馬が来た!
係の方に連れられて、馬が1頭パドックにやってきました。
どういう立場のなんという馬なのかは全くわかりませんでしたが、何かの訓練を受けているようでした。
誘導馬の練習とかかなぁ。(わかりません)
今日は会えないと思っていたお馬さんを見ることができて、ちょっとトクした気分です。
パドック脇の売店、おなじみの「ふくみつ」と「梅屋」は営業していました。
フジビュースタンド1階西端のファストフードコートも半分ほどのお店は営業していました。
コース側へ出てみます。
スタンドの客席は座り放題です。が、西側の大きい方のターフビジョンは調整中のため、スタンドは競馬観戦には向かないようです。
良いお天気で少々暑かったこともあり、野外に人の姿はまばらでした。
内馬場で行われている工事の槌音がカンカンと響いてなんだか長閑な感じです。
では、お客さんの多くはどこにいるのか、というと。
こちら。フジビュースタンドのウエストホールです。
開催日はこちらは椅子も何もない広場になっていますが、パークウインズの時にはベンチがたくさん並べられます。
大型ビジョンには各場のレースやパドックの情報が効率良く次々と映し出されます。
周辺に多数設置された小型モニターでオッズやレース結果が確認できるし、すぐ近くに馬券の券売機もあるのでとても便利。
ここが、パークウインズの実質メイン会場の様相となります。
わたしも、このウエストホールを中心に、1日を過ごすことにしました。
その他、場内のあれこれ
空いた時間はスタンド内をブラブラ散歩。
普段はじっくり立ち止まって見ることができないものたちの写真を撮ってきました。
壁の装飾なんかも、普段あんまりちゃんと見てなかったですけど、かなり凝ったつくりになってるんですね。
センターコートには、先日亡くなったタイキシャトル追悼のための献花台が設けられていました。
飲食店事情
店内飲食型のお店はフジビュースタンド3階のヒットカフェのみ営業で、その他のお店はやっていませんでした。
スタンド型のお店は、全体の半分ぐらいが開いている感じです。
ペッパーランチはやってるけど、ファーストキッチンはやってない、みたいな調子。
開催時は、お昼時なんてどの店も行列覚悟ですが、パークウインズならほとんどのお店でフードやドリンクを並ばずに買うことができてとても気楽です。
ちなみに、先日当ブログで話題にしたBar2400は、パークウインズの日はお休みとのこと。
まとめ
今は(午前中だけとはいえ)グリーンチャンネルの無料放送もあり、馬券はI-PATで簡単に買えるので、家で競馬を楽しむのはとても簡単です。だから、目の前で馬が走るわけでもないのにわざわざ競馬場に出かけるなんて、面倒なだけであんまり意味ないよって思ってました。
でも、今回試しに東京競馬場のパークウインズに行ってみて、ちょっとイメージが変わりました。
そこに馬はいなくても、競馬が好きな人たちが集まって一緒に競馬を楽しむ空気の中に浸るのは良いものですね。
たくさんの人たちがひとつの画面で同じレースを見つめる時、そこには不思議な一体感が生まれます。
感染拡大防止のため大きな声を出して応援することはできませんが、声を出さなくても人それぞれの感情は発散されます。
それら全部が混ざり合って、場の空気になっていく。
それも含めて競馬の味わいなんだなって思いました。
わたしが競馬を好きな理由は「馬が走るのを見るのが好きだから」だって思ってましたが、それだけじゃなく、その場の空気感も含めて好きだったんだということがわかったのが新しい発見でした。
なにより、場内数カ所に点在する大型ビジョンと、たくさんの小型のモニターを駆使して、札幌・新潟・小倉の3場の競馬を非常に効率良く放映するなど、もしかしたら開催日以上にスマートに競馬を楽しめるように工夫されているのが凄いなと思いました。
馬券販売機・払戻機もかなりの台数が利用可能になっていて、並ぶことは一切ありません。
わたしなんかは、家で競馬を見る時は、合間合間で洗濯物を干したり昼ごはんを作ったり、何かと細切れになって集中できないので、そういう意味でも外に競馬を見られる場所があるっていうのは良いことだと思いました。
パークウインズ、かなり気に入ったので、きっとまた行きます。