欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

ブランクがあっても、いいじゃない。

 

こんにちは、欅並子です。

 

わたしは競馬歴28年と自称しております。

が、残念ながら28年全てをどっぷり競馬漬けで過ごしたというわけではありません。

最初に競馬を好きになったのは大学生の時でしたが、並外れた熱量で競馬を見つめていたのは、ハマりたてから3年ぐらいの間かもしれないと思います。

そして、それ以降は自分の人生に忙しくなってしまったため、競馬はまあまあほどほどに、という感じ。

特に、2003年の初頭に出産をしてからの数年は子育てに必死で競馬どころではなく、その頃の競馬の事情については「白紙」と言ってしまって良いほどに記憶がありません。

 

2003年からの数年の中には、かのディープインパクトの活躍した時期がすっぽりと含まれています。

そう、わたしは競馬ファンを自称しておきながら、現在の競馬を形作ったと言っても良いディープインパクトが走った時代の記憶がないのです。

そのことは、「競馬好き」を自称するにあたって、わたしの中ではちょっと都合が悪いような気がしていました。

 

でも、考えてみれば、いつ競馬を始めたとしても、誰でも最初は「それまでのことは知らない人」なんですよね。

知らない人は歴史を遡って「こんなことがあったんだ!」と追体験しながら、毎週新しく書き換えられていく歴史を楽しみに過ごすものです。

だとすれば、途中でブランクがあった場合も初心者と同じように、知らないところは歴史をたどって追体験して楽しめばそれで十分なんじゃないかと最近は思うようになりました。

 

競馬ってある意味、人為的に奇跡と偉業を作り上げてるようなところがありますよね。そうして、作られた歴史をみんなであーだこーだと論評しながら楽しむ文化だと思います。

(競馬に限らず、多くのスポーツや競技にそういった側面はあるかと思いますが)

 

わたしが競馬を始めた頃は、インターネットがまだなかったので、調べ物といえばJRAの広報施設に行くか、本を買うかありませんでしたが、今は、ネットの発達のおかげで、過去の活躍馬の名前で検索すれば、競走成績から血統から、その馬に関するデータが一発で手に入ります。

一頭の馬の競走成績の中から特に気になったレースがあれば、そのレースの着順やオッズなど詳細な結果も芋づる式にさくっと調べることができますし、大抵のレースは動画で見ることもできます。

つまり、今は、最近始めたばかりの人が歴史をおさらいしてベテラン勢に知識で追いつくのがとても容易になったということです。

パソコンどころか、スマホ1台で事足りる時代ですもんね。

だから、わたしも知らないことは恥じるのではなく、ちゃんと調べて勉強していきますね。

一方で、わたし自身はブランクに入る前の昔話もちゃんと書き起こして残しておくことで、これから歴史を学ぶ人の役に立てたらいいなとも思っています。

 

ベテランのようでベテランではない、初心者のようで初心者ではない、そんな中途半端な立ち位置で分を書く人がいても悪くないですよね。